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	<title>FAN（フォント・アライアンス・ネットワーク） &#187; N.Tada（清和堂フォント タイプデザイナー）</title>
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	<description>FAN（フォント・アライアンス・ネットワーク）は、メーカーおよびデザイナー参加型の情報コンテンツサイトであり、販売や製品企画のためのハブサイトです。</description>
	<pubDate>Fri, 21 May 2010 14:07:30 +0000</pubDate>
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		<title>写研の文字とDTP書体　その2</title>
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		<pubDate>Thu, 30 Jul 2009 06:36:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>N.Tada</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[N.Tada（清和堂フォント タイプデザイナー）]]></category>

		<category><![CDATA[コラム]]></category>

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		<description><![CDATA[90年代前半はDTP書体の数と種類はそれほど多くありませんでした。それは印刷業界における写植機のシェアがまだ優位で、個人レベルでPC搭載のフォントを作成するツールもほとんどなかった為でした。
書体デザイナーが書体を販売す [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>90年代前半はDTP書体の数と種類はそれほど多くありませんでした。それは印刷業界における写植機のシェアがまだ優位で、個人レベルでPC搭載のフォントを作成するツールもほとんどなかった為でした。</p>
<p>書体デザイナーが書体を販売するには、その試作品を写植メーカーに売り込んで書体化してもらうのが一般的なルートでした。当然業界第１位だった写研にも多くの試作書体が送付されてきました。写研からは何人かのデザイナーさんの書体が発売されています。ナカムラさん、イナダさん、その他多数おりますが、今回はナカムラさんの書体「ナカミンダ」をご紹介いたします。</p>
<p class="txtC pt30 pb30"><img class="aligncenter size-full wp-image-1359" title="nakaminda" src="http://www.fontalliance.net/wordpress/wp-content/uploads/nakaminda.jpg" alt="" width="362" height="120" /></p>
<p>ナカムラさんの書体では、既に「ナール」「ゴナ」が有名ですが、その後もナカムラさんの創作書体制作は続けられ、多くの書体を写研に提供されています。</p>
<p>「ナカミンダ」との出会いは入社数年目の事でした。自分は写研主催のタイプフェイスコンテストに毎回出品していましたので、常に新しい書体の創作を念頭においていました。しかし、新書体といっても奇抜で面白いだけではダメなので、既存の書体に新発想のアイデアを盛り込み、見る人に「この手があったか！」と唸らせる発想はないものかと探していました。</p>
<p>そんな時に課の上長の席に試作書体が無造作に置かれていました。覗きこんだところ、まさに常々考えていた新書体の条件を見事に具現化したカタチがそこにありました。新しい発想と完成度の高さ、面白さに全く脱帽でした。私は暫く食い入るように眺めていました。それが「ナカミンダ」との出会いでした。</p>
<p>明朝体の骨格なのにゴシックのようなエレメント。ウロコが丸く先端が垂直に切り立っている。点がスイカの種のように図案化され、ハライがバグパイプのように膨らみがありとても遊び心豊かであるが、そのすべてが効果的で面白い。社内でもとても評判の良い書体でした。展示会で配るパンフレットでは、60年代の懐かしいイメージで構成され紹介されていました。</p>
<p>また、写研の書体はテロメイヤーという製品でテレビのテロップ化されていますが、NHKとTBSで良く使われ、特にTBSでこの「ナカミンダ」をよく見かけることがありました。</p>
<p>「ナカミンダ」のネーミングは、「ナカムラさんが作ったダンディな明朝体」で「ナカミンダ」。とても親しみやすく、新しい。非常に革命的な発想の書体だと思います。</p>
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		<title>写研の文字とDTP書体　その1</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Jun 2009 10:59:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>N.Tada</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[N.Tada（清和堂フォント タイプデザイナー）]]></category>

		<category><![CDATA[コラム]]></category>

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		<description><![CDATA[写研に在籍していた時は文字環境が大きく変遷した時期とちょうど重なります。筆と墨での制作からUNIXでのデジタル制作に移行し、ユーザーも写植からDTPへと変わっていきました。DTPの書体数も徐々に増えていきましたが、90年 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>写研に在籍していた時は文字環境が大きく変遷した時期とちょうど重なります。筆と墨での制作からUNIXでのデジタル制作に移行し、ユーザーも写植からDTPへと変わっていきました。DTPの書体数も徐々に増えていきましたが、90年代は写研の書体も盛んに開発が行われ、面白い書体が数多く誕生するのに立会い、最終的に総書体数は百数十を数えました。</p>
<p>写研の書体はデジタル時代の書体制作にも大きな影響を与えています。<br />
まずとても印象が強かった書体は隷書体でした。DTP黎明期は隷書体などはありませんでしたが、DTP書体でも最近は隷書体が作られるようになりました。これらの隷書は特に仮名の骨格が写研の隷書「曽蘭隷書」のそれを色濃く受け継いでいると思います。というのも「曽蘭隷書」の仮名の骨格は独自のものであり、似ているというだけで影響を受けていると断言できてしまうのです。実はこれには理由があります。日本独自と思われていた仮名について、「曽蘭隷書」に限っては日本人の手によるものではなかったのです。</p>
<p class="txtC"><img class="aligncenter size-full wp-image-1197" title="reisho_sample" src="http://www.fontalliance.net/wordpress/wp-content/uploads/reisho_sample.jpg" alt="" width="372" height="182" /></p>
<p>「曽蘭隷書」の漢字部分については台湾人の曽さんに依頼して制作したそうです。経歴をお窺いしたところ戦時中に軍部の地図に文字を書いていた人だそうです。こうした出会いがあり、素晴らしい隷書の漢字が誕生することになりました。ところが日本語を組むための仮名を日本の誰に書かせても今ひとつ良いものができなかったそうです。試しに台湾人の曽さんに試作を依頼すると、漢字に合わせて母国語でもないのに素晴らしいものが送られてきて、現在の隷書体ができあがりました。</p>
<p>確かに仮名のトメやハネが隷書の筆法であるハタキやハライに置き換わっていたりとかなり自由な造形になっていて、結果的に隷書体の金字塔になりました。当時の日本人の仮名に対する固定概念では限界があったということです。そしてそれをブチ破った初のInter Nationalな日本語書体ということで、これは大変重要なアプローチだったのではないでしょうか？<br />
これ以降、日本語書体の開発は、漢字に合わせた自由な仮名の造形制作に発展していきます。</p>
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		<title>清和堂明朝開発秘話 その3</title>
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		<pubDate>Thu, 07 May 2009 06:41:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>N.Tada</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[N.Tada（清和堂フォント タイプデザイナー）]]></category>

		<category><![CDATA[コラム]]></category>

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		<description><![CDATA[漢字の太さ調整について。書体は一文字だけの造形では完結しないので、組版面を作って読む視線の流れができて、初めて部品の集まりの集合体として全体像が見えてきます。この時にそれぞれの文字の太さに少しでも偏りがある場合、その部分 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>漢字の太さ調整について。書体は一文字だけの造形では完結しないので、組版面を作って読む視線の流れができて、初めて部品の集まりの集合体として全体像が見えてきます。この時にそれぞれの文字の太さに少しでも偏りがある場合、その部分が黒さのムラとして見えてしまいます。</p>
<p>写研に入った当初、まだデザイン課に配属される前に人事部の方から「人間の目は100分の1ミリの違いも読み取る精度があるから、我々はそいうレベルで文字を作っている、とデザイン課の偉い人に教えてもらいました。」と言われました。実際に文字制作に入り、その意味がわかりました。他の文字とのほんの少しの違いが目に飛び込んできて、大きな引っかかりとなってしまうのです。文字デザインは一文字かたどって安心していても、それで終わりではなく、そこからの書体全体の細部調整がフォント制作の本作業になるのです。</p>
<p>清和堂明朝Lも同じです。特に細い明朝体は少しの太さムラも目立ってしまいます。難しいのは特に画数の違いによる太さの変化です。画数が多いと線画の混み具合で密度の違いが黒さの濃度ムラに見えてしまうので、画数によって太さの調整が必要になってきます。清和堂明朝Lでは実際全体制作時間のかなりの割合がこういった調整作業となりました。</p>
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		<title>清和堂明朝開発秘話 その2</title>
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		<pubDate>Wed, 08 Apr 2009 21:30:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>N.Tada</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[N.Tada（清和堂フォント タイプデザイナー）]]></category>

		<category><![CDATA[コラム]]></category>

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		<description><![CDATA[清和堂明朝で一番時間がかかったのは、「かな」の造形でした。開発当初から着手し、いくつかのコンセプトの変遷を経て漢字完成後まで、何回もリデザインを繰り返しました。写研後、港区の印刷会社でグラフィックデザインをしていましたが [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>清和堂明朝で一番時間がかかったのは、「かな」の造形でした。開発当初から着手し、いくつかのコンセプトの変遷を経て漢字完成後まで、何回もリデザインを繰り返しました。写研後、港区の印刷会社でグラフィックデザインをしていましたが、かつてのフォントメーカーの立場から、実際に書体を使う側の立場になり、「より、使用者が満足のいく書体とは？」を深く追求することになりました。</p>
<p>「かな」は漢字に対する大きさと太さが全く同じではなく、それらのバランスがデリケートで、少しの差異が大きな障害となって流れを壊してしまいます。</p>
<p>印字テストは、ある程度の文字数が揃った段階で、勤め先近くの出力センターにて１２．５Ｑでの印画紙で出力をし、組版の流れと太さ、大きさ、そして書体イメージを繰り返しチェックしていきました。</p>
<p>印字テストは、ある程度の文字数が揃った段階で、勤め先近くの出力センターにて１２．５Ｑでの印画紙で出力をし、組版の流れと太さ、大きさ、そして書体イメージを繰り返しチェックしていきました。</p>
<p>また、実際の印刷では、インキの滲みで若干強く印字される事も計算に入れなくてはいけませんね。</p>
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		<title>清和堂明朝開発秘話</title>
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		<pubDate>Fri, 27 Mar 2009 02:08:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>N.Tada</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[N.Tada（清和堂フォント タイプデザイナー）]]></category>

		<category><![CDATA[コラム]]></category>

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		<description><![CDATA[2003年春、70年の歴史を持つ株式会社写研を退社することが決まったので、在社中にはできなかった独自のフォント開発に着手しました。どの種類の書体を制作するかについては迷うところだと思いますが、私は以前から暖めていた「本文 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2003年春、70年の歴史を持つ株式会社写研を退社することが決まったので、在社中にはできなかった独自のフォント開発に着手しました。どの種類の書体を制作するかについては迷うところだと思いますが、私は以前から暖めていた「本文用明朝体」をまず優先に制作することにしました。</p>
<p>写研には本文明朝の金字塔である「本蘭明朝体」「石井明朝体」という優れた明朝体がありますが、それぞれの良さを研究、理解していくうちにそれらの間の「ほど良い使い勝手の明朝が無い」ということをかねてから感じる様になっていました。</p>
<p>そのようにコンセプトは比較的早い段階で明確になっていましたが、イメージを視覚的に造形化するのに試行錯誤の連続が続きました。まだ世の中に存在しないものを視覚化する時には、どの創作物の制作過程でも同じですが、あるべきイメージを漠然とした形から詳細なディティールに掘り起こす作業は、また、一番スリリングでドキドキするものであり、苦しいけれども楽しい時間です。</p>
<p>そうは言っても、始動時は、漢字の文字数、本格明朝の造形性、独自性の創出、と課題のハードルは高く、例えれば「シルクロードを駱駝で完走するような感じ」であります。つくづく書体の制作者は、みなさん長い旅ご苦労様という感じです。</p>
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